【多摩川S】湘南Sは中身の濃いレース内容 負担重量が増えるがマンドローネに期待
伏兵ヤマニンデンファレは侮れない
4月20日の「湘南S」1400m出走馬が、半数近い6頭もいる組み合わせ。湘南Sはハンデ戦だったので今回はみんな負担重量増(1キロ-3キロ)になるが、湘南Sは1分19秒9「33秒8-11秒6-34秒5」。中身の濃い内容だった。
同じ2回東京12日間に行われた芝1400m戦は計13レース。最高タイムはGII「京王杯SC」の1分19秒7「34秒8-11秒0-33秒9」だった。前後半のバランスはまったく逆だが、2番目に速い湘南Sのレベルは少しも低くない。
その湘南Sで最先着したマンドローネ(父ハーツクライ)に期待したい。「クビ、ハナ、ハナ」差の4着。1分19秒9(上がり33秒5)だった。
晩成型のことも珍しくないハーツクライ産駒。このクラス2戦目の前走が、ハンデ54キロだったとはいえ、微差0秒0差4着ならオープン入りも夢ではない。
母マンドゥラ(独)は、似た名前から連想できるように、ワールドエース、ワールドプレミア、先週出走していたヴェルトライゼンデなどの母マンデラ(独)の半妹にあたる。
ワールドエースはマイラーズCの勝ち馬。また、姉妹の間になる牡馬マンデュロ(独・2002年生まれ)は仏GIジャックルマロワ賞1600mを2着、1着したマイラータイプだった。マンドローネは、牝系こそ異なるが同じドイツ血統のサリオス(父ハーツクライ)などと同じように、短い距離の方が底力発揮可能なタイプと思われる。
全3勝が1400mに集中するマンドローネは、追い切りの動き絶好。2キロ増の56キロだが、C.ルメール騎手ならチャンス十分だろう。
接戦が予測されるので相手は絞れないが、前走、自己最高の1分20秒1で突っ込んだ伏兵ヤマニンデンファレ(父ローエングリン)は侮れない。詰まって脚を余していた。