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【多摩川S】湘南Sは中身の濃いレース内容 負担重量が増えるがマンドローネに期待

  • 2024年06月14日(金) 18時00分

伏兵ヤマニンデンファレは侮れない


 4月20日の「湘南S」1400m出走馬が、半数近い6頭もいる組み合わせ。湘南Sはハンデ戦だったので今回はみんな負担重量増(1キロ-3キロ)になるが、湘南Sは1分19秒9「33秒8-11秒6-34秒5」。中身の濃い内容だった。

 同じ2回東京12日間に行われた芝1400m戦は計13レース。最高タイムはGII「京王杯SC」の1分19秒7「34秒8-11秒0-33秒9」だった。前後半のバランスはまったく逆だが、2番目に速い湘南Sのレベルは少しも低くない。

 その湘南Sで最先着したマンドローネ(父ハーツクライ)に期待したい。「クビ、ハナ、ハナ」差の4着。1分19秒9(上がり33秒5)だった。

 晩成型のことも珍しくないハーツクライ産駒。このクラス2戦目の前走が、ハンデ54キロだったとはいえ、微差0秒0差4着ならオープン入りも夢ではない。

 母マンドゥラ(独)は、似た名前から連想できるように、ワールドエース、ワールドプレミア、先週出走していたヴェルトライゼンデなどの母マンデラ(独)の半妹にあたる。

 ワールドエースはマイラーズCの勝ち馬。また、姉妹の間になる牡馬マンデュロ(独・2002年生まれ)は仏GIジャックルマロワ賞1600mを2着、1着したマイラータイプだった。マンドローネは、牝系こそ異なるが同じドイツ血統のサリオス(父ハーツクライ)などと同じように、短い距離の方が底力発揮可能なタイプと思われる。

 全3勝が1400mに集中するマンドローネは、追い切りの動き絶好。2キロ増の56キロだが、C.ルメール騎手ならチャンス十分だろう。

 接戦が予測されるので相手は絞れないが、前走、自己最高の1分20秒1で突っ込んだ伏兵ヤマニンデンファレ(父ローエングリン)は侮れない。詰まって脚を余していた。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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