スマートフォン版へ

ポイントは「しっかりと検証すること」 京都新聞杯で40万超えを叩き出した予想を一挙解説!(久米島ブルー)

  • 2024年06月09日(日) 18時00分
予想の頭脳

8番人気ジューンテイクを本命に抜擢


『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちが、会心の的中を振り返る「予想の頭脳」。今回取りあげるのは、京都新聞杯を的中させた「久米島ブルー」氏。波乱となった一戦を、どのようなアプローチで攻略したのか……。本人自ら綴っていただきました!

対象レース:2024年5月4日(土)京都11R 京都新聞杯
 公認プロ予想家の久米島ブルーです。先日の京都新聞杯で幸運にも高配当を的中することが出来ました。この予想において会心の的中へと繋がったアプローチについて、僭越ながら振り返ってみたいと思います。

予想の頭脳

「久米島ブルー」氏



■予想ロジックと買い目
 2ケ月ほど前より現在の予想ロジックと買い目選定方法を導入し、以降は比較的好調な予想成績が続いています。まずは現在私が取り入れている予想ロジックと買い目選定方法をご説明したいと思います。

[予想ロジック]
 連対馬の約8割はテンの3ハロンまたはラスト(上がり)3ハロンのどちらかで上位3位以内のタイムを記録する馬です。テンかラスト、どちらの上位馬がより好走しやすいかについてはコース毎に比較的明確な傾向がありますし、さらに馬場バイアスや展開予想を加味すれば、それなりの確率でどちらの上位馬が好走しやすいかを予想することが出来ると考えています。

 次に、予想走破タイムを偏差値換算した各馬の指数偏差値、テンとラスト3Fの実績、馬場バイアスや展開予想を踏まえて、テン3F、ラスト3Fの上位候補をそれぞれ3頭ずつ選出します。そして、コース傾向や展開予想からテン3F上位馬の好走確率が高いと予想する場合はテン3F上位候補の中から、ラスト3F上位馬が有利と見た場合はラスト3F上位候補の中から本命馬を選定します。

[買い目選定]
 買い目選定に関しては様々な考え方があると思いますが、私は予想の調子や収支の状況によってブレることなく、なるべく一貫したスタンスで予想・買い目を提供したいと考え、買い目の選定方法をほぼ固定することとしました。一定の的中率を維持することと、的中した際には達成感のある配当が得られることとの最適なバランスを目指しつつ、基本的には◎から○▲への馬連2点を本線とし、3列目に△2、3頭を加えた3連複5〜7点を押さえます。今のところ的中率・回収率のバランスもまずまずで、特に京都新聞杯の的中例もそうですが、◎○▲が上位3頭を占め、馬連・3連複とも的中した際にはなかなかの達成感が得られます。

■京都新聞杯の振り返り
 続いて京都新聞杯の予想を振り返ります。上記の予想ロジックに基づき、まずはコース傾向、当日の予想馬場バイアス等を整理します。コース傾向は競馬予想ソフト等で調べることが出来ますが、施行時期や、上級条件と下級条件の違いなど、開催条件によって傾向がはっきり異なるケースもありますので注意が必要です。開幕3週目、良馬場、Aコースの京都芝は、内枠有利でラスト3F上位馬の好走確率が高いと想定しました。続いて指数偏差値の分析や枠順等を踏まえ、1ジューンテイク、5ウエストナウ、7ヴェローチェエラをラスト3F上位候補3頭にリストアップ。

 この3頭の中から迷わず本命馬に選出したのは1ジューンテイク。予想にも記載した通り、前々走すみれS2着時に内有利の馬場でただ一頭外を回してラスト3F最速を記録して好走した一戦を高評価しており、前走若葉Sは展開不向きで力を出せなかったものの、内有利馬場で最内枠を引いたここは巻き返しの余地十分と見ました。

 ここで重要なのは、3頭を選出するに際し、近走でのテン3F、ラスト3Fの速さや順位だけを重視し過ぎず、枠順やコース替わりによる適性のプラスマイナスをしっかりと検証することです。一番人気に推されたインザモーメントは、前走アザレア賞でラスト3F最速を記録していましたが、今回は内枠有利のコースで外枠からラスト3F上位を記録することが極めて困難と判断しました。一方ジューンテイクは、前走ではラスト3F3位以内に入っていませんでしたが、前述の通り前々走すみれSでの末脚が強烈であり、まともに力を出せればラスト3Fで上位に食い込む可能性が高いと予想しました。

 結果◎ジューンテイクと○ヴェローチェエラが期待通りラスト3F1位、2位を記録して1・3着。▲ウエストナウが逃げることは予想出来ませんでしたが、結果的にはラスト3F上位候補に挙げた3頭が1〜3着を独占し、馬連・3連複の両方を的中させることが出来ました。人気の一角を占めた8枠キープカルム、アドマイヤテラは外枠不利と見て無印。手を拡げずに印を打つ数を絞っているために無印に出来たとも言え、これは買い目をほぼ固定していることが良い結果につながった事例です。もちろん逆のケースもありますが、長期的に見て良いバランスになれば成功ということかと思います。

■最後に
 京都新聞杯の予想にはたくさんの「ウマい!」をいただき、大変感謝しております。引き続き高い的中率、回収率を維持するのみならず、納得感の高い予想を提供できるように心がけていきたいと思います。今後とも注目いただけますと幸いです。

(久米島ブルー)


今回解説の予想結果はこちら


このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

なぜあの馬に印を打てたのか。会心の勝利を収めたプロ予想家が、自身の的中を元にレースを振り返る予想力向上コラム。 関連サイト:ウマい馬券

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング